推理と勇気〜殺意の子羊たち〜　第１事件・そして運命の螺旋が回り出す･･･

ここは、萌基学園。中高大一般教育の県立学園。そこは、あるチームの基地でも、あった。
それは「殺意の子羊たち」だった。「殺意の子羊たち」は、天涯孤独で、人を殺してもどうも思わない子供たちの事だ。しかし、「殺意の子羊たち」は、ほとんど高校生らしい。
それに、「殺意の子羊たち」は、ある共通点があった。それは、生まれ持ち心臓が弱い。「殺意の子羊たち」は、ある少年を狙っている････。それは･･･。

タッタッタッタッ。少年は宮岡リュータ。萌基学園の高等部１年Ｂ組。彼は、ある組織を追っている。その名は「殺意の子羊たち」だ。
「ひぃー。秋だってのにあっちぃなぁ！」
「キャァァァァァァァァァァァ！」
リュータは、全速力で廊下を走った。
「どうしたんだ？」
「鹿目　透子さんが死んでるんだ！２年の！」
「なんだって！」
鹿目は、胸に大きなナイフが刺さっていた。
「あっ！」
ある少女が、リュータに駆け寄る。ニッコリ笑ってこういう。
「こんにちは。同じクラスの草野　柚姫です。貴方、日本の誇る名探偵、宮岡リュータ君ね。私は、兄が警察官なの！」
柚姫は、自己紹介をすます。
「誰か目撃者はいないか？」
シーンと静まりかえる。
「こらぁ！警察だ。ガキンチョはさがってな。」
警察が、やって来て追い返された。

「ねぇ。宮岡君？」
「あぁん？」
「犯人の目星はついたの？」
「全然…。」
２人は、黙りこくる。
「なぁ。」「ねぇ。」
「お前から言えよ。」「宮岡君、先言っていいよ。」
「じゃ、俺から言うぞ。お前の兄貴、警官だろ。」
「うん。そうだけど。」
「じゃ、「殺意の子羊たち」を知ってるか？」
「ううん。何それ？」
「子供だけど、殺人を犯すヤバイ連中なんだよ。」
「日本の誇る名探偵さんが、分かんないなんて･････。」
夕日が沈んでいく･･････。しかし、２人は帰ろうとしない。
「お前は、何って言おうとしたんだ？」
「えぇ？何でもないよ。」
「役にたたんな････。」
「大丈夫！学校のヤバイ情報は全部誰が管理してると思ってるの？私だよ。どんな事件も地道な聞き込みで、収集しだ情報よ。」←情報部部長（情報部って何？
ゾクゾクゾクッ！リュータの背中を悪寒が走った。
「例えばどんな情報だよ？」
「学園長殺人事件･････。犯人は未だに捕まっていないという怪奇な事件です。」

「ただいまって誰もいねーんだった。」
（今日の事件････。「殺意の子羊たち」が、やった事件か？）
ピルルルル･･････････････
「へい。宮岡ですけど。」
「もっしもし？草野でぇーす。またもや、情報です！」
「なんだ？」
「･･･････････････だそうです！」
「分かった！」
（犯人が分かったぜ！）

「刑事さん？」
「ァレ？草野さん家の柚姫ちゃん！どうしたんだい？」
「ちょっと来てほしいんだけど････お仕事大丈夫？」
「良いよ？どうしたの？」
柚姫は、刑事を連れて裏庭に、行った。
「よぅ！待ってたぜ。刑事サン？」
そこには、リュータが待っていた･････････････。
「何なんだ！君は！私も暇じゃないんだ！」
「ちょっと待てよ！俺のこと、知ってんのか？日本の誇る名探偵・宮岡リュータだ。俺はこの事件の犯人が分かった。」
「何ッ？」
「犯人はなぁ、ある組織の誰かなんだ･･････。」
「誰かって･････？」
リュータはゆっくり口を開いた。
「それは、多分（殺意の子羊たち）だ。」
「何！あぁそれは全国指名手配されている未成年殺人を犯す奴らの事だ！」
「そぅ。子どもっていうか高校ぐらいの未成年の奴らの犯罪グループだよ。」
柚姫がニコニコ笑う。リュータもニヤニヤと笑う。
「知ってるか？（殺意の子羊たち）って、生まれ持ち心臓が弱いんだ。死んだ鹿目透子先輩も生まれ持ち心臓が弱いらしい。
この事から、鹿目先輩も（殺意の子羊たち）だった事が連想出来るはずだ！まぁ犯人の名前は分からないが、動機は･････そうだな仲間割れって所だな？」
そして又、この事件も迷宮入りとなった。しかし、リュータの説明に警察は驚いた。そして、柚姫の兄はこんなことを言い出した。
「よし、その少年に伝えてくれ。私たち警察も君に出来るだけの情報を送ろう。だから、君は警視庁捜査課の殺意の子羊たち部の部長だ。だから、ちょくちょく情報を送ってくれ。」
この言葉に警官はリュータの推理よりも驚いた。

「･･･････････。」
「これから、どうする気だ？ラゼー？」
「焦るな。あいつは、きっと俺たちを救ってくれる。」
「確か、宮岡吉都の子供だったよな？しかも、俺らと同い年だ。」
「まぁいいさ。フレノア。アイ達が待ってる。行こう。」
いったい彼らは何者なのか？･････････････。

次回・推理と勇気〜殺意の子羊たち〜 第２事件・蒼の瞳と黒いココロの痛み････。 お楽しみに〜♪