推理と勇気〜殺意の子羊たち〜第3事件・戦場の始まりと終わり・・・

トボトボと2人が歩く。柚姫が、ポツリと言う。
「戦場の始まりって私達に関係あるんですか?」
「お前はないよ。俺には、父さん(吉都)の関係である。」
「なっ!そう言う言い方は、良くないですよぉ−!」
「なんでだよ?ハッキリ言えば関係ないだろ?」
「ありますよぉ!鹿目センパイの事とか。鹿目センパイって最終的に(殺意の子羊たち)って事が分かったんですよねぇ?」
「あぁ。それがどうかしたのか?」
柚姫のほっぺが膨らむ。リュータは思いっきりシカト。
「あぁ、それに!あの4人の情報調べましたよ〜♪」
「(殺意の子羊たち)の4人か?」
「はい−!そうですよぉ〜♪1人目は、(ラゼー・フォリカル)さん。16歳。身長は179pぐらい。Α型。
フランス人と日本人のハーフのハーフで、父・クエンク・フォリカル、母・藤斑浪子(ナミコ・フォリカル)だそうです。
2人目は、(フレノア・ガーベラ)さん。16歳。身長・182pのΑΒ型。米国と日本のハーフで、日本育ちだそうです。父・松原法然(ホウネン・ガーベラ)、母・ユーエイ・ガーベラだそうです。
3人目は、(羅夜 あい)さん。16歳の147pのΟ型で、フレノアと祁璃と幼馴染みだそうです。父母両方死んでいますが、父・廉野正規、母・羅夜明だそうです。
4人目が、(窪杜 祁璃)さん。16歳の165pのΑ型で、フレノア・あいと幼馴染み。
元からの(殺意の子羊たち)ではなく、フレノア達が教えたと思われているそうです。父・窪杜改宗、母・窪杜藍だそうです。」
「よくそんなに、調べられるな・・・・・。」
柚姫が自慢気に笑う。リュータは、後退りしながら苦笑いする。
「すまない。先、帰るぞ・・・・・。」
「どうもです〜♪・・・・・・−−−−−ふぅ。いけませんねぇ・・・・。」

ガァー・・・プップゥ・・・・・ドンドン・・・・ガシャーン
(町で聞こえる音は凄いな・・・・・。)
ガチャ。背中に銃を構えられる。
「??!!!!」
「ハロゥ〜♪元気だったぁ?ラゼェ☆」
それは昔仲間だった双子の諒と涼だった。  。
諒は昔と変わらずナイフを持ち歩いている。
「何の用だ?物騒な物はしまえ。」
「おっと、それは出来ないね!」
ラゼーが思い切り睨む、が、諒はニヤニヤ笑う。
「あーのさぁ、ラ・ゼ・−。私たち、羊狩りなんだよね。だから、あんたたちのガッコに転校予定よん〜♪それまで、死ぬんじゃないわよ。」
ラゼーの腹から、血がどっと吹き出る。
「このぐらいで怯んでたらオワリね?」
涼の持っていたナイフを腹に差し込んだのだ。

「ラゼーくん、おっそぉ−。」
あいと祁璃が待っている。ここは、雫谷公園のブランコ。
「そういや、フレノアもいねぇなぁ。」
「諒と涼から、脅迫状がきたって言ったのに−。」
「あい、短気は損気っていうだろ。もう、ちっとまちな。」

(やっべぇ−!ガッコの補習のせいで待ち合わせに遅れちまう!)
プップー、ガァァァァァ、ドンドン
 −−−−−グサッ−−−−−
「ぐぅ?!」
「こんにちは。フレノアくん。」
そこには、涼がいた。ナイフを持って。
「諒も、いますよ?でも、死んじゃいました?」
フレノアはぐったり倒れ込む。
「さよなら。弱き戦士達。」
涼は、ナイフを捨てて逃げた。
(祁璃、あい、ラゼー、あぶねぇ・・・・・。)

「さぁ、狩りの始まりだよ。」

次回・推理と勇気〜殺意の子羊たち〜第4事件・絶壁の下の希望と絶望


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